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2014/08/23 勉強会「光ディスクの長期保存対策について」

勉強会風景 8月の定例会は、外部から専門家をお呼びして、光ディスク(DVD、ブルーレイ)の長期保存対策についての勉強会を行ないました。

このように、外部から専門家をお呼びしての勉強会は、頻繁ではありませんが行なわれます。たいていは、会員と取引のある会社(ハードやソフトやメディアなど)の方にお願いして講師になってもらうのですが、今回も そのパターンです。

講師をお願いしたのは光ディスクの方だったのですが、その方の紹介で、ドライブのメーカーの方も連れてきていただきました。結果として、光ディスクの保存についての講話が、いろいろな角度からのお話になって、非常に有意義な勉強会になりました。

これまでの問題点として

今回、勉強会を開くきっかけは、ビデオナー・ビズネット・レポートの中(【座談会】ディスクの強さ【座談会】バックナンバー)にもあります、光ディスクの耐久性の問題。
お客さんに「見過ぎちゃって、DVDが見れなくなりました」って言われたら、そりゃ、耳を疑うというものだけど、これが実際に起こっている現実。
もちろん、市販で購入できる範囲では、品質の良いとされているディスクを使っては いるのでしょうけど。

認識の中では、DVD-Rはデジタル記録だから、けっこう長持ちするのでは?って思いがちですが、5年後なのか10年後なのか、ディスクによって、ある時点を境に劣化し始め、見れないディスクが出てきます。

半永久的にとは言わないまでも、しかし、例えば30年 維持できるとして、その時に果たしてDVD・ブルーレイが使われているのか、という面もあり、けっこう議論が難しくなってしまいますが(※一応、光ディスクは CD→DVD→BDと、以前の技術は継承していて使えている、ということです)、そこは単純に、長期に保存できるのは正義、と考えます。

長期保存について

今回の勉強会では、上記の問題点を、より具体的な検証結果や数値によって、説明していただきました。では、どうすればいいのかといいますと、

1.長期保存用に作られた超品質の良い光ディスクに
2.長期保存用に作られた超品質の良いドライブで、しっかり書き込むこと。

言ってしまえば単純ですが、長期保存には それが重要ということ。
講習会の終わりには、それらの製品を紹介いただきました。どちらも専用の物ですので、ちょっと(?)お金はかかるけど、これで規格として10年〜30年いけるみたい。
100年は、・・・いけるかもしれません。
4世代後の人たちに、自分の運動会をしている姿が見せられるかもしれません。

そうそう、作成したDVDは、その業者様がバックナンバーとして けっこう保管している場合がありますので、DVDが見られなくなったとか、過去の行事のDVDがほしいとか、問い合わせしてみると何とかなるかもしれませんよ。

見学者がいらっしゃいました。

それと、以前、ビズネットにご連絡をいただいていた方が2名、今回 見学にいらっしゃいました。デザイン業界からのお客様です。
静止画だけでなく、動画などの方向にもコラボレーションしていきたいとのことで、コンタクトを取っていただいたようです。

技術の発達は、いろいろ便利にするという面もあれば、新たな技術を取り入れなければ事業の成功に結びつかない面、様々あります。
特に、パソコン、インターネットの発達によって、業界・国境など多方面の境界線がなくなっていますので、自分の専門分野を活かし、それぞれの分野をうまく取り入れて、事業拡大につなげていけたらいいですね。
記:よっしー
※ 内容には、個人的な見解が含まれる場合があります。