ホーム > ビデオナー・ビズネット レポート > 【座談会】ディスクの強さ

ビデオナー・ビズネット レポート

2014/06/09 【座談会】ディスクの強さ

A:ブルーレイとDVDと、どっちが丈夫だかわかります?
B:丈夫?
A:うん、盤面・・・、どっちが強いか。
C:DVD!
D:何で知ってんの?
A:その理由は?
C:あのね・・・かみさんに聞いたんですけど・・・
一同(爆笑)
C:かみさん、デッキをね、テレビ画面をブルーレイにするんだけど、DVDは麻布のケースにボンボンって入れちゃうじゃないですか。ブルーレイはそんなことしちゃダメよ!ちゃんとケースに入れなきゃダメよ、って。だからブルーレイ、弱いのかなって。
A:それ、理由は聞いた?
C:いや、それまでは・・・
A:でも、ホント、そうなんですよ。
で、聞くと、要するに、ブルーレイっていうのは層が大きいから、やっぱり一番最初の保護カバーが弱い、って言ってて。不織布にずっと入れておくと、DVDの盤面に不織布の跡が付くんだけど、出しておくと復元する力があるんですって。また元に戻る。
ブルーレイはそれがない。付いちゃったら、それでおしまいだって。それはもう使っちゃダメ、っていうのが定説になりつつあって、TDKなんかではブルーレイ専用のそういうケースを売ってる。それは不織布じゃなくて、ちょっと紙っぽいやつで。
C:へぇ。
D:跡が付いちゃうの?
A:不織布の網目が付くの。
B:それは圧力を掛けなくても?
A:入れてるケース自体が、もう・・・
B:表面の高度が低いってことなんですかね。
E:薄いから、なんでしょうね。
A:あれ(不織布)が、よく見ると網目が、繊維の目があって、それがくっついちゃう。だから、絶対にダメ。
A:本当は、一番良いのは、DVDもブルーレイも、ケースに入れて縦置きだね、やっぱりね。
C:縦置き・・・
A:ケースも、テンションがかからないやつ。ディスク入れると、カチカチのやつがあるじゃん。ディスクが動かない、素人目にはこれがいいなと思うけど、あれはダメ。
B:何で?
A:だって、常に、センターにテンションがかかるから。かからないで、中でディスクがグルグル回るぐらいのケースでなきゃダメ。
B:ほー・・・
A:それは、もう、いろいろ調べたの。
F:じゃぁ、開けたら逆さまになってる場合もあるんだ。
A:そのケースの方が、絶対間違いない。
F:100枚収納できるのとか、よくあるじゃん。あれは、ダメなんだぁ。あれは、全部 不織布だもんな。
A:だから、DVDに関しては、まだいい。
F:ブルーレイも一緒に入れちゃってるなぁ・・・
A:たまに入れてるけど、とりあえず、ダメ。
F:そういうの開発してくんなきゃ、困っちゃうじゃんよ。
A:TDKは作ってる。
B:跡が付くと、再生できなくなるんですか?
A:要するに、凹凸ができるから、特にブルーレイに関しては、ちっちゃな、ホントに細い光で行くから、かなり影響を与える。
B:あぁ、エラーの恐れがある・・・
A:そうそう、削って、クリーニングができない。薄いから。
この間、会報にも書いたけど、幼稚園のお客さんが卒園するときに、ディスクを全部、バックオーダー来て、何で?って聞いたら、買ったけども保管用として取っておきたい、って話になったときに、買ったって10年しか保たないな、って思うわけじゃん。それからもう調べだして、結局 今は、アーカイブ用として、マスターもそれに全部 切り替えますけど、DVDとブルーレイは。
だから、これから作っていくマスターは、全部 アーカイブ用。例えば、ブルーレイのディスクは一枚1000円くらいするし、DVDだと一枚500〜600円くらいするのかな。
E:高い・・・結局、ハードディスクを3つ4つくらい重複で記録していくのが一番楽かもしれませんね。
A:いろんな考え方があって、ハードディスクもクシャっといったらおしまいだ、かと言って、ディスクにやってても、例えば、それが30年後だと、それを再生できるのがあるか、っていう問題もあるんだけども・・・
バックオーダーが来て、見られなくなった、って・・・前に言ったよね。DVD-Rを何回も見てると、見られなくなったって。(過去の座談会「バックナンバー」を参照のこと)
B:記録がなくなっちゃうの?
A:もう、焼けちゃうから。どんどん。
C:えー、そうなんですか・・・
E:アナログ焼きをしてるんですよね、デジタルを。色素を焼いて、記録してるんですよ、レーザーで。
A:再生するときも、何回も見ていて、見られなくなったって。おかしいなぁ、と思って。幼稚園の先生から話が来てね。でも、保護者は別に何とも思ってないわけ、「見すぎたから」って・・・
C:見すぎたから?(笑)
A:でも、本当にそうだったの。そこで、(メーカーに)電話かけて聞いたら、そうですよ、って言われて。
G:それは、何回ぐらいで?
A:わかんないけど、そうとう見てるだろうね。
F:全部が全部なるわけじゃないよ。網目が付くのも、かなり前からね、ブルーレイを作って、それを再生しても問題ないけどね。
A:そうそう、でも、いずれ なる可能性があったんだってこと。
F:可能性はある、ってことね。
A:少なくとも、電気屋さんはその辺の情報を全然わからない。分かってる人もいるけど、分かってない人の方が多い。で、アーカイブを専門にやってる会社も出てきて。
E:去年あたりから、Sonyもパナソニックもアーカイブマシンとかメディアっていうのを いっぱい出しては きてるんですよね。たぶん、そういうことなんだと思います。
A:いろんなアドバイスももらえて、一回、みんなに説明に行きます、っていうから、そのとき また、やろうかなって。
F:聞きたいね。
記:よっしー
お客様に渡すメディアとアーカイブ(バックアップ)、またDVDからブルーレイ、今後は4Kなどへの技術の推移もありますし、どのようにするのが一番良いのか、実はなかなか難しい問題なんですね。
※ 内容には、個人的な見解が含まれる場合があります。