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よっしーのお手伝い日記(5)

デジタル工房こまち、ドローン撮影

菅澤さんから、古民家でミニコンサートを撮影した時の家を(よっしーのお手伝い日記(2)を参照のこと)、ドローン撮影したいとの話がきた。

ドローンが出たときには、私もいち早く試した。6枚羽のドローンを買い、小型の練習機も買い、簡単な講習も受けて、わりと本格的に始めた。6枚羽根のドローンを墜落させてからは(全損になり、再び同じものを購入)、撮影よりも墜落しないことにホッとしているという有様で、しばらく遠のいていた。それでも、4枚羽根のDJI Phantom3 Proを購入し、多くはないが、ドローン撮影に当てていた。

この古民家は借家で、来年にも出ていかなければならないらしい。次の場所は、もう決まっており、次も古民家。ご自身でリフォームして住んでいる。リフォームと言っても玄人裸足の出来栄えで、前回の撮影の後、菅澤さんと一緒に、この古民家の写真を撮りにお邪魔し、一冊の写真集を作った。
現在は、次の住居となる古民家のリフォームを行っているとのことだった。

しばらく使っていなかったPhantomを引っ張り出し、自宅で練習をして、本番に臨む。
菅澤さんはmavic2 proを持っていた。Phantomよりさらに小型の、DJIの最新型だ。どんな飛行をするのか興味がある。

2018年10月29日 午前 埼玉県ときがわ町 古民家新居(リフォーム中)

取手市に住む菅澤さん宅で合流。荷物を載せ替え、ときがわ町へ。

今日は快晴。風も穏やかで、これ以上ないドローン日和だ。ドローンのカメラには、加速度センサー等に合わせて動くジンバルが付いていて、機体が傾いてもカメラは即座に水平を保ち、基本的には揺れのない映像を撮ることができる。しかし、風が吹いて機体が揺れていると(おそらく風速5mくらいの風でも)、やはり映像に影響が出る。地上ではわからないが、上空に風が吹いている場合もある。

リフォームを行っている新居の方に足を運んだ。秩父の方なので、周りは山が多い。峠道を軽く登り、山の斜面に立っているような場所だった。リフォームを行っている先生に挨拶。飛ばすポイントのチェックをし、撮影を開始する。

雄大な景色をバックに、静かに佇(たたず)む古民家・・・みたいなのがイメージなのだが、まぁ、そうは いかない(笑) 雑然とした木々に邪魔され、電線に邪魔され、上空は風も強い。
それでも、下から上、横移動、上空で停止くらいでも、それなりに絵になる。
タオルを頭に巻き、地下足袋姿が様になっていて、とてもトランペットの先生とは思えない格好が面白かったので、庭に出てきてもらい、上空で待機しているドローンに向かって手を振ってもらった。これがまた、なんとも面白い。あとは、菅澤さんの編集に任そう。

2018年10月29日 午後 埼玉県ときがわ町 古民家

菅澤さんに案内されるに任せて移動していたので、自分はてっきり リフォーム中の新居がメインの撮影だと勘違いしていたが、実は今まで住んでいた古民家が撮影のメインだった。ペースを考えず、リフォーム中の新居で、バッテリー4本中、3本を消費する。平静を装うが、冷たい汗をかいていた。
ドローンのバッテリーは、リチウムポリマーというものを使う。これがまたナーバスで、雑に保管しているとバッテリーが劣化してパンパンに膨らむ。下手をすると発火や破裂の恐れもある。
私が持っている6枚羽根のドローンは、大きめのバッテリー(1個25,000円)を2個使う。それで20分ほど飛ばせるが、1時間くらいは飛ばしたいので、4セット(計8個)買った。1年ほど放置していたら、半分は使えなくなっていた。
私があまり取り組まなくなった原因に、このコストパフォーマンスの悪さもある。Phantomは、バッテリーにコントローラのようなものが付いていて、劣化しにくくなっているようだが。
こちらの古民家も、庭にたくさんの木が植えてあり、田舎だからと言って、上空から家を見通せるわけではなかった。屋根だけを撮っていても面白くないし、ある程度、家の中が見られるポイントを探して撮影する。
すぐそばには渓流がある。四六時中 川のせせらぎが聞こえるという、この場所の印象的な風景でもあるので、河原に降りてドローン撮影をする。1m四方の場所があれば、離着陸ができるとは言え、はやり川の上は緊張する。
ドローン撮影の話があるときは、もっと際どい撮影の依頼もある。普段、映画やCMなどを見ていると、いざ撮影側に回ったら、センセーショナルな映像を撮りたくなるらしい。気持ちはわかるが、そういう話には一切 応じないことにしている。安全第一でいこう。
午前中にもドローン撮影したので、こちらの撮影は効率が良かった。1個のバッテリーで何とか間に合った。
例のmavic2を少し使わせてもらった。障害物が近くにいると警告を出し、動かないようになっている。安全といえば安全、自動車の衝突防止装置のようなものだが、自分にとっては くせ者で、狭い場所にくると、警報音が鳴りっぱなしになり、どう操縦してもホバリングしたまま動かない。ゆっくり動かすと、そのうち脱出できた。古い機種で慣れてる自分は、違和感がある。

ドローンを飛ばしていると、近所の人が見に来た。普段は車もあまり通らない静かな場所。蜂の群れだと思ったらしい。興味深かったのだろう、質問攻めにあった。
無事に終わったことにホッとしたが、以前のようなコンプレックスは感じなかったのは良かった。ドローンを仕舞い、帰路につく。