ビデオナー・ビズネット レポート

2014/06/18 6月映写会

映写会風景 毎年6月は、ビデオナー・ビズネットで映写会を開きます。いつもは、各人が10分・15分程度の映像を持ってきて、それを会員で見るという形です。

内容は様々で、仕事でこういうものを撮ったという映像もあれば、このように失敗したという映像、趣味でこんなことをしています、新しい機材を試してみました、など。ビデオナー・ビズネットの性格上、仕事の映像は多いかな。

そして、一つのビデオを見るたびに、話は脱線し、ケンケンゴウゴウの映像談義になります(笑)

いつもと違う映写会

しかし、今年の映写会は いつもの映写会とは違うものでした。

ちょうど1年前、ビデオナー・ビズネットの会員の一人が急にお亡くなりになりました。その故人を偲ぶという意味も込めまして、故人が残していったDVD作品を会員で鑑賞いたしました。
故人については、本当に急にお亡くなりになったものですから、仕事途中のものが数多くありました。
それらは顧客名簿等の残された手がかりから、ビデオナー・ビズネットの会員で手分けをして、できるだけ故人のお客様に迷惑がかからないような配慮で動いていました。

会員が亡くなる、ということ自体が初めてでしたし、誰もが個人事業でやっているということを重く受け止めていたと思います。

そして、普段は、カメラ・映像の話や、何てことのない世間話で盛り上がっている仲間ですが、そんな会員同士で何ができるのか、真面目に向き合った1年であったとも思います。

DVD鑑賞

映写会風景 放映したDVDは、故人の作品のほんの一部ですが、小学校の卒業式、幼稚園のお遊戯会、高校の吹奏楽の演奏会、バレエ、ダンス、など、晩年の作品を中心に。

最後は、故人の原点ともいうべき、ブライダルの作品を放映しました。

故人の作品の特徴は、本編だけでなく、本編前後に付け加える おまけ にあります。

それは、リハーサルの風景だったり、一人ひとりの一言だったり。それだけでも、一つのDVDを作るのに けっこう時間をかけているということが分かります。そのためか、オープニング映像が異様に長い、という(笑) 特徴でもあり、それは故人の優しさの裏返しのような気もしました。

これらは、故人のどのDVDにもありますので、お客様の要望というよりは、故人 自らの提案なのだろうと推察いたします。ただイベントを撮るだけでなく、そういうパッケージとしての面白さも考えて作られていました。

故人のDVDを見ていますと、そういう創意工夫の作品なんだな、と、これが故人らしさか、とあらためて感じました。

残していったもの

故人が使っていた機材や小物は、ビデオナー・ビズネットの会員たちに、それぞれ安価に引き取られました。私は、晩年 使っていたであろう何台かのビデオの中で「NO1」(一号機)と書かれたビデオを引き取りました。

ビデオの技術は故人には全く及びませんが、ビデオに対する故人の好奇心や工夫や優しさは、一号機と共に受け継いでいけたらいいなぁと思います。

そして最後に故人の残していったDVD作品を見ながら、故人に対し、謹んでお悔やみ申し上げます。

記:よっしー
※ 内容には、個人的な見解が含まれる場合があります。