ホーム > ビデオナー・ビズネット レポート > 【座談会】ホワイトバランス

ビデオナー・ビズネット レポート

2018/06/12 【座談会】ホワイトバランス

映写会にて、A氏撮影の演劇を上映
A:適当に流しますんで、ツッコんでください。
B:ホワイトバランスはどうしてます?
A:これは、ケルビンで、数字でやってます。
B:固定?
A:固定してますね。
C:どのぐらいで撮ってんの? 3200?
A:いえ、4000・・・
C:赤すぎるね。
B:ということは、もうちょっと3200に近くした方が自然かもしれないな。
C:ちょっとオレンジ色っぽい。
B:最初のね、解説者は多少ね、ライトが違うとは思うけど・・・
C:そうだね、やっぱり3200が基準で、それから下げるとかっていう感じにしないと、舞台撮影はね。
A:3200だと白っぽいっていうか、青っぽい感じがいつもしちゃって、3700から4000くらいにいつも・・・、カメラリハーサルで・・・
C:ホワイトって取ったことある?
A:あります、昔は取ってました。
C:いくらくらいだった?
A:あれですよね。紙をこうやって・・・
C:そうそうそう。
A:数字はちょっとわかんないやつだったんで・・・。今は、もうケルビンでやっちゃってるんです。
D:編集で合わせるんじゃないですか?
C:女の人の白い服は、あれは白でしょ? 白に見えないもんね。
A:私も、ホワイトバランスが昔、ちょっとわかんなかったんですけど・・・。例えば、ホワイト取ると、けっこう青っぽくなりません? 生で見ると、あれは白に見えてないんですよ。ライトが黄色いから・・・
C:そうでしょ? 見た目と同じ色にしちゃダメなんですよ。会場で見た目と同じ色にしちゃダメ!
E:好みがあるから、ある程度。お客さんの好みもあるし、その辺は折り合いになる。
日本人は青を白と見るし、欧米人は赤を白と見る。欧米のケルビンと日本人のケルビンじゃ白の基準が違う。
A:これを撮る前に、4Kでオートで撮った時に、白っぽくくっきり見えたんです。寄りとの色味の違いがすごく出ちゃったんで、すごく難しい。
F:カメラの違いもあるしね。
E:どこに落ち着かせるかだから、お客さんも自分たちもOKだったら、それはアリかなって。
A:難しいですよね・・・
C:自分もずっと悩んでたんですよ。見た目と同じ色で撮れば綺麗かなって思ったんだけど、でも、白は白に見えた方が綺麗なんです。
A:これなんかは・・・
C:ああ、こう、これね。
F:ライトが違う。
A:途中で変えてないんで・・・
C:ライトが違うんだと思います。
B:脇の方が、ちょっと青っぽいライトなんだな。
C:そうそうそう。
B:舞台全体が同じ色じゃないから、照明がね、当然ね。差が出てくる。真ん中と脇と・・・
A:どっちに合わせた方がいいんですか。
B:一番メインのところに合わせる。
C:こっちの方の白は自然に見えるよね。
A:こっちの方が、見た目・・・
C:ピン・スポットが青いのは どうしてもしようがないんですよ。
E:自分の絵が、どういうように撮りたいになるんだけど、どういう色で撮りたいって決めたら、その色でっていう基準・・・
A:たぶん、私的な自分の色が、前よりちょっと黄色っぽいっていうか、そういう感じにはしてるんです。小劇場の照明って、けっこう黄色い感じなんで。
今まで3200で撮ってたら、どうも何か、劇場の温かい感じじゃなくて、青っぽい冷たい感じになっちゃんたんで、少しずつ試行錯誤の上、これくらいかなって決めたんですけど・・・
E:基準が自分で分かってたらいいんじゃない。
A:ちなみに、Eさんだったらもうちょっと青く・・・、これは二幕なんですけど、一幕だったら青くしますか?
E:青くするね。僕は子供対象が多いから、子供の顔色を綺麗に出すって、この例なら青っぽい方に。
ただ、クリスマス会をやるときは本当に悩んだ。青にするか赤にするか。先生と相談した。
C:小劇場は、ディレクターというか、いるわけじゃないですか。その人がどういう意図をしたいのか、合わせていければいいけど・・・
A:見た目と同じ色を出しちゃいけないっていうのが、私の中では難しいんですけど・・・。私に分かりやすく言い変えたら、どういう風になるんですか。
B:白が白く出るってこと。
C:白いシャツが白く見えるっていうのが基本。
A:白いシャツが明るいライトで少し黄色っぽく出てたら、それは黄色っぽい白でもOKじゃないんですか?
C:それは・・・後から見ると、どっちが綺麗かっていうと、白い方が綺麗。
白が白だと肌が肌色っぽくなるんだよね。肌が赤いと、余計、赤くなっちゃうんだよね。
E:だから、自分で決めるしかない。
記:よっしー
久しぶりの座談会原稿です。ホワイトバランスという、なかなか答えの出ない問題でした。